2017年12月08日

祝 真宗高田派本山 専修寺(三重県 津市)が国宝指定

日本経済新聞より
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22511090Q7A021C1CR8000/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22515960Q7A021C1000000/

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2000年より8年かけて平成大修理が行われました。
2010年〜2012年にかけての保存修理 修復工事におきまして重要文化財 復原材料にて弊社の奈良県吉野産 地松 天然乾燥材 特一等 総赤身〜赤身勝 芯去り材をご使用頂いております。

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それでは国宝指定となりましたご記念をお祝いしまして、真宗高田派本山 専修寺様をご紹介致します。
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四方化粧柱材、背割り無しのために自然乾燥によるヒワレがあります。
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自然乾燥によるヒワレをよく観察することで丸太の状態での木の繊維の流れを推察することができます。
ねじれて育ってない、大人しい丸太から木取りしたことがうかがえます。
材木は木の方位のまま使へという言葉があるように下方向が元口(株口)ですから、末口が少し曲がっている丸太であることがわかります。

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重要文化財 通天橋 和の雰囲気がとても心地良いですね。
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通天橋の下支えの部分に移動します。
芯持ち材を使用してあるので自然乾燥による芯からのヒワレが確認できます。
芯持ち材のほうが強度は高いですが、芯からのヒワレと反り狂い、ねじれが出やすいです。
それぞれの樹種、木の種類によってヒワレとねじれの出やすさは変わってきます。
どうしても強度が必要な箇所には芯持ち材を使い分け、適材適所で考えていく必要があります。

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上記説明の具体例が近くにありました(笑)
まずは芯去りの自然乾燥材 そこまで隙間が空いてません。
表面のヒワレと木口ワレが入ってるのが確認できます。

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続いてこちらが芯持ちの自然乾燥材。
芯からのヒワレと芯持ち材のため、芯去り材に比べて反り狂い(隙間)が少し大きくなっています。
国産松は特に芯持ち材はねじれがでる木が多いので、反り狂いをできるだけ抑えるために自然乾燥させた芯去り材 赤身勝を挽き直し(理想は原木丸太から三度挽き)をオススメさせて頂いております。

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門のこの彫刻凄い!
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この彫刻、出来上がるまでにどれだけ年数がかかってるんだろうね。
伐採してから数年以上自然乾燥??ヒワレも無しに美しく仕上がっていて素晴らしい。

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見るべき箇所が満載の三重県津市一身田町にある高田本山 専修寺様のご紹介でした。
センシュウジではなくセンジュジと読みますのでご注意下さいね。
http://www.senjuji.or.jp
2017年11月28日に国宝指定が告示されましたので、是非とも皆様も足を運んで実物をご覧下さい♪


最後に真宗高田派本山 専修寺関係者の皆様へ この度は国宝指定となりまして、心よりお祝い申し上げます。
重要文化財 保存修理を担当されたO棟梁様をはじめとする宮大工様たちへ、おめでとうございます!
弊社の地松 天然乾燥材 特一等 総赤身〜赤身勝 芯去り材をご選定頂きましたことをとても誇りに思います。
これからも日本の宝物として津市の皆様方に愛され続けますように、そしてあの重い屋根瓦をこの先、何百年も支えていけますように伊賀の地より御祈願、御祝辞を述べさせて頂きまして、締めの御挨拶とさせて頂きます。
弊社の地松 天然乾燥材 特一等 総赤身〜赤身勝 芯去り材を真宗高田派本山 専修寺 重要文化財 修復工事にご使用頂きまして、誠にありがとうございます!!
 
posted by 山崎木材(有) at 19:55| Comment(0) | 真宗高田派本山 専修寺