2021年04月13日

完成見学会のお知らせ

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2020年2月に製材しました 地松 天然乾燥材 赤身勝の製品をご使用頂きました 名古屋市S様邸 完成見学会のお知らせを致します(^▽^)
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コチラの地松 天然乾燥材は全て2年〜5年自然乾燥させた地松材です。
次回最終章を迎えますので、カテゴリ内に地松 製材記事をリンクしました。

http://jimatsuyama.sblo.jp/article/187125415.html

http://jimatsuyama.sblo.jp/article/187394950.html

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地松板は表面、裏面とも化粧板にてご使用のため、裏面に反り止めの蟻桟がありません。
日本の松は杉や桧に比べて、非常に狂いやすい、反りやすい性質を持っています。
伐採から施工まで約5年ほどの長期間、自然乾燥させている&仕上がり寸法 巾180mm×厚み35mm と巾を狭くし、厚みをもたせることで反りを抑えることに成功しています。

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大工様の手鉋による松板の輝きにご注目ください。
本音としては実際に間近でご覧になることをオススメ致します。

この時点では表面は養生シートが貼られていて、撮影不可でした。
写っているのは全て裏面(芯に近い面なので、節が大きくなる)になります。
松板の裏面を見て瞬時に解りますか、この板の表面は無節と上小節ばかりであるとね( ̄ー ̄)
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松板の表面を見たい方もいらっしゃると思うので、施工直後に棟梁様より送ってくださった僕の宝物を特別にアップします(^▽^)
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日本の松板 奈良県産吉野松がメッチャ光っているのがよくわかるよね。
加工詳細は棟梁様のインスタグラムにアップされているので、興味がある方は是非ご覧ください♪

https://www.instagram.com/shibataasahi/

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本マグロで例えると  大トロ=赤身 無節  中トロ=赤身 上小節  赤身=赤身 特一等  100円のマグロ=源平 特一等 とイメージしてくださればわかりやすいかな( ´艸`)
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コチラは松の芯部分も少し含まれておりますが、地松板 総赤身 特一等。
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コチラは地松差鴨居の裏面 少し芯が残っていますね。
芯から離せば離すほど、節が小さくなるかわりに、赤身の割合がどんどん小さくなります。
グリーン材 表面がオール白太での無節は簡単に造れます。
その地松材を自然乾燥材 天然乾燥材 化粧使いで表面オール白太の無節を造ろうとすると一気に難易度が上がります。
全国各地を飛び歩いてみると除湿の機械乾燥にて一気に水分を抜く手法をとられている製材所がほとんどであることが理解できます。

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西日本の松らしい、濃い赤身の色に経年変化しています。
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和室の無垢 杉天井板 天然乾燥材。
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芯持ちにて長期間自然乾燥させていると芯からこのようなヒワレが入ります。
表面割れがある=よく乾いているとご理解ください。

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地棟用材 地松 天然乾燥材 直材の仕上がりが美しい(^▽^)
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完成見学会の日程は 令和3年 5月4日(火)〜9日(日) までの6日間となっております。
詳細は紬建築様のサイトにてご確認ください♪

https://tsumugikenchiku.jp/2021/04/12/post-2360/
posted by 山崎木材(有) at 19:55| Comment(0) | 愛知県名古屋市S様邸分

2020年07月18日

愛知県名古屋市S様邸分 地松 差鴨居 二方無節〜二方上小節 赤身勝 天然乾燥材 手刻み加工現場

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施工は 愛知県名古屋市 紬(ツムギ)建築様。 https://tsumugikenchiku.jp/

東海地区きっての有望若手大工様による熟練の伝統技術 手刻み加工をご紹介致します。

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ちょうど加工中の弊社の地松製材商品をよくご覧ください。

ただただ美しくて見とれてしまう・・・。
こんな綺麗な松、ほんまに僕が挽いたんやろか?と一瞬目を疑ってしまう。
例えるなら少女が大きくなって、お化粧技術を習得して大人の女性の仲間入りしたのと同じなんやと思う。
日本の大自然で育った素材が大工様や宮大工様が古来から受け継がれてきた伝統技術によってここまで光輝く建築用材にパワーアップさせてくれるんだよね。

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素材も大事、大工技術も大事、そしてそれら全てを必要としてくれる住み手、建て主様もやっぱり大事。
近江商人が掲げる三方よしの精神から学べること、人と人との繋がり、そして感謝の気持ちを忘れずに常に持ち続けることを僕らの世代が次世代に伝えていかなきゃならないよね。

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奈良県吉野産 地松 超赤身勝 希少材 完全天然乾燥材。

機械でスカスカに加工して、金物で固定する建て方と人間のこの手でギリギリ精密に手加工して木組みで固定する建て方の違いを必ず魅せてくれます。
この言葉を絶対に憶えておいてください。
 
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背割り加工をしていないので、表面に少しだけ自然乾燥によるヒワレがあります。(ピリ割れと呼んでいます)
化粧用 芯去り材に木取りしてあるので、芯持ち材特有の大きなひび割れが今後入ることはありません。

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6.6尺材は超赤身勝の無節が木取りできました。
どういった箇所にお使いになられるかとても楽しみです(^▽^)

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オリガネ上小節のため、裏面と天板には節(松の枝)があります。
鴨居用材なので、溝加工する下板に大きな節がでないように地松材の四方を一本ずつ入念にチェックしながら、慎重に製材しました。

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目が詰んでいて、カチカチによく乾いている(11月〜12月に伐採してから約5年自然乾燥)日本の松 良材です。
この仕口が美しすぎて、お持ち帰りしたい♪
今流行りのテイクアウトですね(笑)

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切れ味鋭い刃物で加工してあることがよくわかります。
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この子もメッチャええ松やわぁ♪
そもそも目が詰んでないと無節や上小節なんてなかなか木取りできやんのよね。

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https://tsumugikenchiku.jp/2020/06/16/post-1864/

上記ブログにて紬建築 柴田棟梁様からの視点をご覧ください。
弊社の地松を美しく仕上げてくださいまして、誠にありがとうございます♪
またブログにて弊社をご紹介頂きまして、心より御礼を申し上げますm(__)m

今回のブログは地松屋ならではの視点で綴ってみました。
伝統構法、石場建て、古民家、国産材、国産松、天然乾燥材を周知して頂けますよう、また一人でも多くの方に興味を持って頂けますよう、伊賀の地より発信します。


最後に 紬建築 柴田棟梁様よりお知らせです。

三和土ワークショップに続いて、手刻み見学&こて板作りのワークショップを
7月25日(土)26日(日)の二日間開催します!

◎ワークショップ詳細
日時:7月25日(土)・26日(日) ※ 雨天決行
場所:愛知県 新城市 下吉田(お申込み頂いてから住所詳細お知らせします)
概要・お申込み・お問い合わせは下記URLをご覧ください。

https://tsumugikenchiku.jp/2020/07/01/post-1891/
posted by 山崎木材(有) at 06:34| Comment(0) | 愛知県名古屋市S様邸分

2020年06月30日

三和土ワークショップ

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愛知県名古屋市S様邸の三和土ワークショップに参加してきました。
三和土を作製する作業で、いわゆる布基礎と呼ばれるそうです。
祖父姉の自宅と同じ玄関土間を造る作業であると後に解かりました。

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コチラの土から造り上げていきます。
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土と消石灰とトクヤマの塩化マグネシウム(にがりの代用)と水を混ぜて、ねるねるねるね していきます。
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練り上げた土を前方に滑らせます。
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満遍なくいきわたるようにトンボ等を使って拡げていきます。
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土が上がってきたら、参加者みんなで土を固める作業に切り替えです。
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この作業を何度も何度も繰り返します。
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みんなの力で半日かけて、三和土が完成しました♪
本日の作業で出来上がったのは全体の約4分の1です。

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オッサンなので、中盤から後半にかけてバテバテでした( ̄▽ ̄;)
参加者の皆様、三和土 製造作業 大変お疲れ様でした♪

S様、関係者枠での参加許可、誠にありがとうございましたm(__)m
限界耐力計算の申し子 M君と久しぶりにお話できて、メッチャ楽しかったです(^▽^)
岐阜の左官職人Yさんにはいろいろとご指導頂きまして、ありがとうございました♪

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帰りに義妹が勤務していた職場に寄り道です。
伊勢湾岸道はよく走行するけど、大府ICで降りることはなかなかありません。
こんな機会を創ってくださったS様に感謝ですm(__)m

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Yちゃん、三重からこんな遠いところまで毎日お疲れ様。
イオンモールで御飯を食べたんやけど、三重と比べて名古屋は賑わいと活気が一段上やね。
競合他社もたくさん集結してて、勝負を懸ける地域だとよくわかったよ。
今はゆっくりと子育てに専念してください♪

弟より会社名を出すな!と怒りのラインが飛んできたので、すぐにモザイクかけました(謝)
posted by 山崎木材(有) at 18:26| Comment(0) | 愛知県名古屋市S様邸分