2018年07月04日

地松 彫刻用材を関東へ納品

DSC_0317.JPG
東京都に納品に行って参りました(^▽^)
こちらは奈良県吉野郡川上村産地の長さ 3600 末口Ф700 赤身勝の地松丸太から木取りした彫刻用材となっております♪ 
H様、荷降ろしのお手伝いとお昼ご飯を御馳走になりまして、本当にありがとうございました!!

DSC_0316.JPG
近くに粘土で作製した復元模型も拝見させて頂きまして、出来上がりをとっても楽しみにしております♪
その模型写真をアップしたら、ブログ読者さんもきっと おーっ て言わはると思います。
なんでもかんでも公表すると特定されて、最終的にお客様に対してご迷惑をお掛けしてしまうことに繋がりますので、ご勘弁下さいm(__)m
地松の500×500角を使うようなお仕事ってほんま限られていますから(笑)

DSC_0547.JPG
最後に弊社トラックで持ち帰った、奈良県産吉野郡川上村産地の巨大な地松丸太の写真をアップロードしておきます。
一際デカイ巨大な地松丸太で積み込むのも持ち帰るのも荷降ろしするだけでも一苦労の原木丸太です。
弊社はグラップルソーがあるので、大変さは感じませんでしたが、この太さで長さ8m以上になってくると0.45(コンマ45)クラスのグラップルソーでも持ち上げることが不可能になります。
posted by 山崎木材(有) at 19:12| Comment(0) | 東京都H様分

2018年06月02日

関東地区H様 弊社ご来店にて 地松 巨大丸太 彫刻用材 製材

H様より文化財の彫刻用材として太さФ600〜700程度の地松丸太はありますか??というお問い合わせが全ての始まりでしたよね♪
まずは弊社の地松 自然乾燥材の在庫を全てご覧になって頂いて、だいたい大きいもので元口でФ600〜620程度の地松丸太材をご自分の目でご確認して頂きますがどうもご納得いかないご様子・・・。

図面とこんなものを彫刻で彫りたいのですとPC画面にてデータを確認させて頂きますと
長さは5尺(1500)ほどで太さ尺5寸角(450×450)の赤身勝材でできるだけ節が無い材をご要望とのことでした。

「源平(赤身指定無)なら450×450で木取りできる在庫はあるけど、450角の赤身勝となると相当難しいぞ・・・。」心の声

最初にお問い合わせを頂いたのが2018年2月後半くらいだったので、会長と全国の地松出荷状況を確認して、特殊な地松巨大丸太がないか全国を探しまわります。
H様がご要望の寸法が取れそうな地松材がなんと関西にてありました。
現物をH様自身の目でご確認して頂きまして、丸太買い付けからのスタートです。

DSC_0188.JPG
伐採段階で白太の状況があまりよくなかったので角材に製材し終えた写真となります。
最終的に大き目の寸法で納品ご希望とのことで500×500が最終粗挽き(ラフ材)寸法となりました。
元口はほぼ総赤身です。左端上下と右端上下だけ少し白太がかんでいます。

DSC_0192.JPG
この巨大な地松丸太は奈良県吉野郡川上村産地です。
長さは3600 末口Ф700(赤身寸検でФ600)の地松 赤身勝丸太でした。
この丸太を1800×2にチェーンソーで伐りました。

DSC_0184.JPG
黄色いチョークにご注目下さい♪
一番最初、台車に載せる前にどう木取りするかH様を中心に弊社会長と3人でどう木取りするのが一番良いか皆で話し合いました。
これぞほんとの三人寄れば文殊の知恵♪
私はしきりに本木で木取りすることを進言しただけですが(笑)

DSC_0187.JPG
かなり大き目の寸法に製材したので白太はあまり見ないでくださいw
奇跡的に四面とも節が出なくてよかったです♪

いつもお世話になっておりますOさんに探し出してもらった地松 巨大丸太 約3か月自然乾燥後、このような姿、形、製品となって、関東地区へ出荷です!
さらにここから彫刻用材としてさらにH様が手を加えて、加工していきます!!

DSC_0189.JPG
H様、ヤニツボが多い松ではなくて本当に良かった(挽いてみないとわからないからね)
中に腐りとかがなくて本当に良かった。
最後に節が出なくて本当に本当に良かったですね♪
H様のヒキがお強いんでしょう(^▽^)
粘土で造った復元模型を再度確認しましたが、ここからかなり削っていきますので、白太なんて完全になくなってしまいますので、ご安心下さい!

H様も一緒に製材についてくださっていたのもあって、急いで一眼レフで撮ってたら会長が少し映ってて笑ったわ、ドンマイw そしていつもありがとう♪

ここからはH様より。
「地松 原木丸太の買い付けから製材まで何から何まで丁寧に対応して頂き、本当にありがとうございました。
通常は彫刻用材として主に木曽ヒノキを使用しており、国産マツの赤身勝丸太が必要となったときに関東では松の在庫を持っている材木屋さんがなかなか見つからなくて困っていたところ、山崎木材さんに相談してみました。
製材した結果、これだけ赤身があって、四方無節の良材が手に入ってとても満足しております。」

こちらこそ関東より弊社まで三度もお越し下さいまして、弊社一同 心より感謝申し上げますm(__)m
H様、弊社の地松 赤身勝 巨大正角材 彫刻用材としてお買い上げ頂きまして、誠にありがとうございます!!
上記商品は6月中に関東地区に納入希望ということで、拙者自らが新東名高速に乗って、久々に関東へ出陣してくるでござる♪
皆の者、出合え!!出合え!!(何のこっちゃw)

最終的にどんな完成品、出来映えになるかブログでご紹介したいのですが、アップロード最終許可を頂けるのかは今の段階では正直わからないですm(__)m
こういった特殊な国産松 巨大丸太 製材 納品も納材実績として全国の皆様に知って頂ければ幸いでございます♪
東海、関西でナンバーワンの地松在庫数と常日頃から粋がっておきながら、見積を入れることができませんでした、ごめんなさいと云わなくてホッと胸を撫で下ろしております(^▽^)
こんな時くらい、たまにはドヤ顔してもいいよね(笑)(笑)



最後に雑記(いつもの脱線w)

今回の地松は奈良県吉野郡川上村産地のアカマツ 赤身勝 四方無節ということで、あの偉大な土倉庄三郎様の御力添えがあったんでしょう(^▽^)
私は三重県生まれなので土倉庄三郎様のことは全く知りませんでした。
ウィキペディアにも名前が記載されております、以前お逢いしました森林ジャーナリストの田中淳夫様に吉野林業、土倉庄三郎様のことを教えて頂きました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%80%89%E5%BA%84%E4%B8%89%E9%83%8E

また弊社会長の代よりいつもお世話になっております、川上さぷり様のHPにも土倉庄三郎様のことを詳細に解説してくださっております、下記サイトページがございますので、是非とも皆様も一度ご覧になって下さい♪

http://yoshinoringyo.jp/prople/

いつも言うけど、吉野林業ってあのオチのない赤身勝の目細の吉野杉、吉野桧ってやっぱりいつ見ても凄いよ!
製材している人間から見て、あそこまで目の通った、節の無い、柾目なんてなかなか木取りできる丸太なんて普通に育つワケがないからね!!

平成の元号がもうすぐ終わろうとしている今、フローリングが一番売れるとかラミナ、集成材のほうがプレカット加工に向いてる、内部割れして(木の繊維が死んで)いても反り狂いが一切ない木が望ましい(日本の木でなくてもよい)とか
プレカット加工が全盛の時代なので、含水率20%以下にしやすい目の粗い樹齢30年〜40年生の国産材のほうが売れやすいとか正直、材木屋、製材屋を生業にしているのが時にバカバカしくなるような時代に突入しているけど、私が地松屋をやめるまでずっと発信をやめない。

吉野林業、あの目の通った、化粧用無節、これから先どのような時代になろうとも、過去の栄光とどれだけ皆に云われようとも、吉野杉、吉野桧、そして吉野松の赤身勝 木の樹脂 何年天然乾燥させても何百年後も腐らない 凄さ 木の強さをたくさんの人に知って欲しい。

参考サイト 川上さぷり様 吉野杉 吉野桧 特徴と特長
http://yoshinoringyo.jp/wood/

Q.なぜ吉野材は国内他の産地より強度が高いのか?
A.吉野材は赤身が多くて、木の樹脂が多くて、目が細かい木が多いから。

Q.社寺仏閣やお茶室で吉野林業の木が実際に使われているのはなぜなのか??
A.上記理由に加えて、無節 柾目を木取りしやすい。
かの有名な北村林業の刻印があれば、いくらであっても欲しいという全国からの需要、根強いブランド力、信頼安心力が今もなお健在する。


私としては一人でも多くの方に興味を持ってもらいたいし、もっともっと本物の日本の超一流の木の存在を皆に知って欲しい、ただただそれだけです。
そのことによって超一流の腕、伝統技術をお持ちになっている宮大工様のことを必然的に知って頂ける機会となるのだからね( ̄ー ̄)
posted by 山崎木材(有) at 22:09| Comment(0) | 東京都H様分