ある日ブログのアクセス解析を見ていたら知らないアドレスからの訪問者があったのでURLを貼り付けて飛んでみました。
(一社)天然住宅の田中優様の「住まいと森のコラム」第45回 木材に要注意 というページでした。
NHK凄ワザ番組内で弊社の地松 天然乾燥材を使用した対決番組をご覧くださっていたようで、継ぎ手のことも詳しく取り上げてくださっておりますので 第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議 も必見です!
田中様、弊社のブログを取り上げてくださいまして、本当にありがとうございますm(__)m
音楽でアンサーソングとあったようにたまにはアンサーブログという試みも面白いかなと(笑)
天然住宅様のこちらのサイトと合わせて読んでいただければ幸いです。
http://tennen.org/yu_column/akamatsu.html
「写真を見る限りアオカビの色が見えるので、防カビ処理していない安全な木材だ」
丸太梁のケースでもよくあるのですが木は含水率が高いと梅雨時期には必ずカビが発生します。
伐り旬の悪い丸太であってもタイコ挽きにしてからドボンと丸太ごと防カビ材につける業者もいます。
冬伐り材だと絶対にないとは言い切れませんが伐り旬が悪ければ悪いほど、上棟してからテッポウムシが穴をあけるなんてこともあるでしょう(地松だけじゃなく米松でも虫が穴をあける可能性はあります)
ここ近年では自然乾燥させたアオ入りの地松 丸太梁を堂々と上棟写真でお使いくださっている社寺建築業者さんも増えたので、私自身はそこまでアオカビに神経質にならなくなりました。
少々のアオはあって当たり前の顔しながら化粧梁の場合は黒か茶に塗装するか、漂白で白くするかをご提案させていただいております。
自然乾燥、天然乾燥の場合は一年目の梅雨時期が一番の難関になります。
昔は現在ほど温暖化ではなかったですし、通気性を良くしながら巨大な扇風機をかけっぱなしにしたり、桟木の入れ方一つでも工夫しながら、より水分が抜けていく方法を各自模索しておりました。
晴天の日は外に出して日陰で乾燥させて、雨の日は中に入れるのは当たり前として
収縮率の違いからひび割れが極力こないようにワレ止めやボンドを塗りたくるなど。
天然乾燥の需要低下によってここ近年の製材屋ではほとんど見かけない作業かもしれません。
ボンド塗って機械乾燥機に入れて、すりなおしてオシマイですからね。
「木材のヒビは知られないようにするのが普通だろうが、ヒビを芯持ち材(木材の芯が入った木材)の自然乾燥の証拠として誇っているのだ」
建築業界や木材業界では常識の自然乾燥による芯持ちからのヒビ割れ。
残念なことにまだまだ一般消費者の方には全くといっていいほど浸透していません。
その中で一般消費者の方々に少しでもヒビ割れの理解を求めるために一体私に何ができるのか?
有名なお寺や神社で使われている国産材 天然乾燥材の写真を載せるのが一番早いかなと写真を撮りまくっています(笑)
リフォーム現場でもそうですが桧の化粧柱以外の隠れているところはヒビ割れ入ってる木材を使ってありますからね。
昔と違って反り狂いが一切許容されない時代になってしまったので、内部割れしている見た目はまともに見えるKD材、今もなお普通に流通しています。
香りも強度も長持ちも全然違うのに・・・。
このあたりはJASにも問題があります。
2020年から義務化される高気密高断熱住宅ですと少しの反りや狂いも暖気や寒気を逃がしてしまうことになりますので、反りや狂いが少ないとされる国産ヒノキの天然乾燥材ですら一般住宅ではほとんど使用されなくなるでしょう。
http://tennen.org/
最後に天然住宅さんのHPを読ませていただくと多くのこだわりがあります。
木材乾燥のこだわりについてというページには高温乾燥木材は使いませんと記載されています。
断熱材グラスウールに関しては写真をアップして壁内結露の可能性を指摘しています。
たまにリフォーム現場で見かける光景です。
あくまで室内と室外の温度差が大きいケースで発生するので必ず結露するわけではありません。
ちなみにうちの家はグラスウールですが屋根裏に上がっても全く問題ありませんでした。
オール国産材の天然乾燥材ですので夏場は涼しいですが冬場は寒いので室内と室外の温度差がそこまでないんでしょう。
あとはシックハウスアレルギー対策として化学物質の危険性を伝えています。
今のハウスメーカーのお家はほとんどが化学物質で造られたものですね。
こういった化学製品を基本的に使わないお家こそがまさしく自然素材を使った天然住宅であって、もっともっと世の中に浸透していくことを私も願っております。
2016年11月02日
アンサーブログ
posted by 山崎木材(有) at 19:00| Comment(0)
| NHK 超絶凄ワザ!
2016年06月01日
NHK超絶凄ワザ!大工ワザ世界頂上決戦を見た感想まとめ
テレビ放送を見ての周りの方々よりいただいた感想をまとめたものを番組ディレクター様にメールにて送信させていただきました。(もちろんGW明けにねw)
次の企画等でご多忙でしょうが、後の番組制作に少しでも役立ててくださいましたら幸いです。
今回の企画内容、テレビ内容の詳細はこちらです。
https://datazoo.jp/tv/%e8%b6%85%e7%b5%b6+%e5%87%84%ef%bc%88%e3%81%99%e3%81%94%ef%bc%89%e3%83%af%e3%82%b6%ef%bc%81/956225
・ノコギリの種類や使い方であれだけ切り終わる時間差がでることに驚いた(30代男性)
・ピタリと合わせた継ぎ手をあれだけの時間で手加工できるのが凄い(30代女性)
・これからお寺や神社へ参拝に行くときには継ぎ手に注目する(50代男性)
・日本の赤松というものがあんなに綺麗なものだとは知らなかった(60代男性)
・勝負にこだわるのなら三番勝負にしたほうがよかったのではないか(40代男性)
・オジサンばかりが映っていて途中で番組を変えちゃった(20代女性)
あとは日本の大工さんが負けてしもたらあかんやんという感想をたくさん頂きました(笑)
最終結果は引き分けだったんですが負けに等しい引き分けのイメージやったんかな。
私としては梅村宮大工様もアクセル宮大工様もジッと自分が製材した地松 天然乾燥材を吟味して、大工魂を込めてあれだけの強度数値をたたき出した継ぎ手に加工してくれたことが嬉しすぎて、対決結果なんてどっか吹っ飛んでいっちゃったけどね(笑)
ただ残念なことは放映日の一週間ほど前から記事アップしたことで、番組放送後どれだけ検索数がのびるかを少しだけ期待していたわけですが、旧ブログと現ブログのアクセス解析を見る限り、NHK凄ワザ関連の検索数が50前後アクセスというとても微妙な数値・・・><
あるサイトで今現在は無垢材は木が好きなマニア的素材とおっしゃっておりましたが、言い得て妙だなと思わず納得してしまいました。
そういや学生時代のツレと久しぶりに飲んだ時にこう言われたもんなぁ。
「木なんて今さら流行らへんやろ。木なんて今の時代に買う人なんておんの? 」
20代〜30代の世代は木に全く興味がない。木や木材に一切の関心が無い方が多いということが残念ながら実感できます。
それに比べて50〜70代の世代の方々は山や森林が身近なものとしての潜在意識があるので、今回の番組内容に概ね好意的なご意見をいただけたのがとても嬉しかったです♪
このような統計をとることで日本の木が好きで国産材にこだわって家を建ててくださっている方に改めて感謝の気持ちでいっぱいになりますね。
次の企画等でご多忙でしょうが、後の番組制作に少しでも役立ててくださいましたら幸いです。
今回の企画内容、テレビ内容の詳細はこちらです。
https://datazoo.jp/tv/%e8%b6%85%e7%b5%b6+%e5%87%84%ef%bc%88%e3%81%99%e3%81%94%ef%bc%89%e3%83%af%e3%82%b6%ef%bc%81/956225
・ノコギリの種類や使い方であれだけ切り終わる時間差がでることに驚いた(30代男性)
・ピタリと合わせた継ぎ手をあれだけの時間で手加工できるのが凄い(30代女性)
・これからお寺や神社へ参拝に行くときには継ぎ手に注目する(50代男性)
・日本の赤松というものがあんなに綺麗なものだとは知らなかった(60代男性)
・勝負にこだわるのなら三番勝負にしたほうがよかったのではないか(40代男性)
・オジサンばかりが映っていて途中で番組を変えちゃった(20代女性)
あとは日本の大工さんが負けてしもたらあかんやんという感想をたくさん頂きました(笑)
最終結果は引き分けだったんですが負けに等しい引き分けのイメージやったんかな。
私としては梅村宮大工様もアクセル宮大工様もジッと自分が製材した地松 天然乾燥材を吟味して、大工魂を込めてあれだけの強度数値をたたき出した継ぎ手に加工してくれたことが嬉しすぎて、対決結果なんてどっか吹っ飛んでいっちゃったけどね(笑)
ただ残念なことは放映日の一週間ほど前から記事アップしたことで、番組放送後どれだけ検索数がのびるかを少しだけ期待していたわけですが、旧ブログと現ブログのアクセス解析を見る限り、NHK凄ワザ関連の検索数が50前後アクセスというとても微妙な数値・・・><
あるサイトで今現在は無垢材は木が好きなマニア的素材とおっしゃっておりましたが、言い得て妙だなと思わず納得してしまいました。
そういや学生時代のツレと久しぶりに飲んだ時にこう言われたもんなぁ。
「木なんて今さら流行らへんやろ。木なんて今の時代に買う人なんておんの? 」
20代〜30代の世代は木に全く興味がない。木や木材に一切の関心が無い方が多いということが残念ながら実感できます。
それに比べて50〜70代の世代の方々は山や森林が身近なものとしての潜在意識があるので、今回の番組内容に概ね好意的なご意見をいただけたのがとても嬉しかったです♪
このような統計をとることで日本の木が好きで国産材にこだわって家を建ててくださっている方に改めて感謝の気持ちでいっぱいになりますね。
posted by 山崎木材(有) at 21:32| Comment(0)
| NHK 超絶凄ワザ!
2016年04月29日
大工ワザ 世界頂上決戦! 日本VS.ドイツ
最初のくだりで地松の丸太梁の映像からスタートでした。
国産松の芯持ち材を使用しているので自然乾燥による干割れ(ひわれ)が入っているのが確認できます。
写真を見ながら少し解説させていただきますと、梅村宮大工様とアクセル宮大工様がノコギリで切っている国産アカマツは両方とも同じ木となります。
今回は番組上20センチ角という極太アカマツ(国産松)しかも3年以上自然乾燥させてあるものという条件付きでしたので、4mの大きな平角材を3本製材した結果、番組で使用していただいた1本しか上手に乾燥しているアカマツがとれませんでした。(一応予備でもっていたものはこれよりも少し乾燥度が甘いアカマツでした)
結果的に4m材を半分に切ったものがこの対決に使用されております。
ちなみにこれが15センチ角だと極端に作りやすさが変わってくるのは建築関係者の方ならご理解して頂けるかと思います。
アクセルさんに関しては打ち合わせの段階で地松 天然乾燥材の堅さを入念にチェックされていました。実際にその材木に触れてみて、木に合わせた鋸と目立てで対応するとおっしゃっていたので、対決結果ではそれが顕著に出てしまったように思えます。
欅(ケヤキ)ほど堅くはないですが、地松 天然乾燥材は杉、桧、米松よりは間違いなく堅い材木ですから。
続いて、私が見ていて一番ワクワクした継ぎ手の強度対決です。
専門家試算の0.9tとは杉の天然乾燥材だったのか、または国産アカマツの人工乾燥材(機械乾燥KD材)だったのか一体何を元に試算されたのかを表示して欲しかったのが正直な気持ちです!
結果は約1.0tの荷重に耐えられる金輪継と栓の工夫がまさしく凄ワザでしたね!!
大工ワザの凄さを実際にテレビで観ることで継ぎ手の力強さ、伝統構法の凄さを知っていただく良い機会になりましたね♪
NHK担当ディレクター様 番組内にて日本のアカマツ 天然乾燥材にスポットをあててくださいまして、誠にありがとうございます!
ディレクター様が仰った言葉ですが、今回のテーマでは主役は実際にモノ造りをされる伝統技術を培ってきた宮大工様であって地松ではありません。
例えどんな国産材であっても冬伐りで良質な目細で赤身勝な天然乾燥材を腕の良い経験豊富な宮大工様に手刻み加工していただくことで、あれだけの力強い強度を誇るモノが出来上がるのですから!!
結果的には斜めと真っ直ぐの継手の作り方と栓の入れ方の違いでアクセルさんのほうが驚異の1.37tの耐久力の数値がでて正直驚きましたね〜。
実際は木の目合い、節合い、自然乾燥の年数(厳密には含水率)によって多少の強度誤差はあるものの約0.37tという大きな差は木の違いだけでは絶対に出ない数値です。
一応補足としましては国産アカマツを数年間(3年〜7年)天日干しにて自然乾燥させた材ゆえの数値でして、今主流の国産アカマツ 人工乾燥材(機械乾燥KD材)だと上記の強度数値は絶対に出ないと断言しておきます。
番組内で国産アカマツ 天然乾燥材 自然乾燥材と明言してくれるかを私は注目していたわけですが、残念ながら最後までありませんでした。
学者棟梁の異名をとった東の故田中文男棟梁様のことを少し調べさせていただきました。
関東の宮大工様のことは無知なもので誠に申し訳ございません。
番組を通じて風基建設様のような関東地区の数々の重要文化財を復元されている宮大工様と繋がることができて、とても嬉しく思っております。
あくまで私の想像の範疇にすぎないかもしれませんが、風基建設 梅村宮大工様が今回の対決内容に国産アカマツ 天然乾燥材のご使用をNHK側に助言してくださったのかもしれませんね。
プレカットが全盛になってからは人工乾燥材(機械乾燥KD材)が主流となってしまったので、2016年現在 国産松専門 自然乾燥専門 天然乾燥専門のカテゴリーでくくってしまうと全国でわずか2社となっているのが現状です。
含水率20%以下条件が必須で国産赤松 人工乾燥材(機械乾燥KD材)でもOKとなれば地松専門店で全国6社ほどに増えますので弊社まで来なくてもどこにでもあると思います(笑)
そういった状況ですので京都 平安道場 二条城などの世界遺産や重要文化財の復元材料としての地松 赤身勝 天然乾燥材の納材実績があるわけです。
論より証拠ということで2016年度 平角材として製材し終えて自然乾燥3か月目の国産アカマツの新材をご覧いただいてブログを終わりにしたいと思います。
松食い虫にやられていない国産アカマツ 4m 末口Ф500を割ったものです。
元口と末口の芯と芯で割って数年間自然乾燥させてから、納材前にもう一度挽き直しをかけます。
3年〜10年スパンで販売していくとても気の長いお仕事となります(笑)
自然乾燥させていくことで木は強くなっていくんですから、自然のまま待ちましょうよ。
何といっても一番エコなのが自然乾燥ですから♪
posted by 山崎木材(有) at 21:41| Comment(0)
| NHK 超絶凄ワザ!