玄関に入った瞬間からいきなり辺り一面には地松 赤身勝ばかり(笑)
天然乾燥の地松で仕上げた玄関の上がり框と玄関の式台の艶っ気を見て下さい。
玄関入ったらいきなりこれが目に飛び込んでくるってまるでお寺の入口みたいです(笑)
この松が経年変化でどのように変わっていくのか私も楽しみです♪
玄関入口横の履物入れの開き戸の板にも地松を使って下さいました。
実はこの薄板、直射日光を避けるために式台の上にかぶせたコワ板を再加工してくださったそうです。
コワ板も大切に使っていただきまして本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
履物入れの上の台も地松の小節 赤身勝です。
続いて階段板の写真です。芯去りの天然乾燥させた地松といえ、少しだけ動いて微小な隙間ができておりました。
N様にはこれくらい許容範囲ですよとおっしゃっていただきましたが、1m材でも板挽きにしてもう少し養生期間をとるべきでしたね、これは私の反省点ですm(__)m
構造材に関しては全く問題ないとのことで確認のため写真だけ撮らせていただきました。
これだけ日当たりが良いと松がどんな色に変わっていくのか楽しみですね♪
クロスをはったら明らかに吸湿効果が下がりましたと体感できるのが天然乾燥材の良さだと思います。
気になったところは上棟してから5か月ほど経っただけなのに米松の桁がけっこう縮んで(やせて)てビックリしました。
うちの会長は目粗いからやろとおっしゃっていましたが写真で見るとけっこう目細材であることがわかります。
これを見ると米松こそ化粧用材の場合は少し長めの養生期間をとったほうが良いのではないかなと私も勉強になりました。
ここ近年は集成材が多いので関係ないケースも多いですが無垢材にこだわる方は念頭に入れておいてください。(ただしKD材の場合は木の繊維が死んでいるためかフローリング材でも隙間ができにくい=縮みにくい)
N様に地松の丸太梁は縮んでませんでしたか?と確認したら地松は全然縮んでませんよと教えていただいてホッと一安心です。
正直、自然乾燥期間は2年できかないものも入っているので伐採してから年月が経てば経つほど縮む(やせる)部分は少ないと思われます。
最初のブログを読み返すと2015年10月末に製材した地松を12月に納材していることが記載されています。
http://ymokuzai.jugem.jp/ ←こちらの旧ブログから確認できます
今こうしてN様のお家に使われている地松はどれだけ新しいものでも2014年末までに伐採された地松であるということがわかります。
N様の奥様にも撮影協力等お気遣い頂きまして、誠にありがとうございました!
その後、一緒にお食事させて頂きましてN様の最近の大工仕事のお話などとても楽しい時間を過ごさせて頂きましたm(__)m
嬉しかったことはN様が「うちの息子が大工やるかわからんけど、あの地松丸太梁を30年後に270タイコに挽き直したら全然使えますもんね」とおっしゃっていただいたこと(笑)
そうです、地松の赤身勝 天然乾燥材というこだわり、価値観とはそういうことです。
何よりあの地松丸太梁は自然乾燥材なので何百年後もずっと生き続けて(宮大工様いわく良い松は700年もつ)N様のご家族と同じ空間で吸湿効果を一生続けてくれます♪
最後の2枚の写真はN様より送っていただいた構造材が引き立つショットです。
N様の新居をこうやってブログにてご紹介することを許可していただき心より感謝申し上げます。
そして、地松を愛して地松にこだわってくださって本当にありがとうございます!!