埼玉県H様邸 奈良県吉野産 地松 赤身勝 化粧無節〜化粧小節 天然乾燥材 床材 フローリング用材の写真を撮らせて頂きました。
H様いわく、納まりを考えて、色の濃い、反りがでやすい松板を玄関より奥に並べたとご解説してくださいましたm(__)m
玄関の式台を上がって、欅の上がり框の横板が弊社の地松 フローリングとなります。
それでは拡大して見ていきましょう。
仕上がりサイズは 1820×180×35 です。
大工様であるH様のとても器用な手も一緒にアップしておきます(笑)
H様、撮影にご協力して頂きまして、ありがとうございますm(__)m
特注寸法にて2000×200×38で製材したような記憶があります。
奈良県吉野産の地松天然乾燥材 手鉋をかけた木目と松独特の艶(木のツヤ)をご堪能下さい。
経年変化、更なる自然乾燥による木の縮みでこれだけの隙間ができます。
来年度、弊社の地松 フローリング 天然乾燥材をご使用予定の東海地区S様へどうかご参考にして下さいませ♪
奈良県産吉野松 天然乾燥材 目細の赤身勝 まるでお寺にいるみたい(笑)
私が手塩にかけて、製材二度挽きした松板 自然乾燥材をこんなに美しく仕上げてくれて、嬉しいな〜♪♪
H様、適材適所に一枚一枚考えながら施工して下さいまして、本当にありがとうございます!!
写真は撮りませんでしたがリビングは全て埼玉県産材 西川杉 天然乾燥材 長さ3640 床板フローリングが使われておりました♪
H様いわく、素足で触れた時は杉の天然乾燥材が一番木のぬくもりを感じるとのことです。
うちの松ちゃんは杉より硬めですからねー、悔しいがそこは仕方ないw
この写真をよく見ると確かに右側の松板のほうが微妙に反っているのがわかります。
よく見たら目も少し流れているしね。
松の場合、出来る限り完璧な製品を造ろうとしたらドンドン値段が上がってしまうので、そのあたりのバランスというか押し引きがとても難しい。
この反りを出来る限りなくすためにはKD材 機械乾燥するしかありません。
それでも隙間が必ず出来なくなるとは限りません。
フローリング用に完全に動かなくするためには長い間養生したり一旦含水率を5%あたりまで下げてから、外で養生して含水率を10%に上げるなど、様々な方法を各製材所が実験&実践しております。
新建材と対決するためには木の縮み、収縮にどう対応するかが積年の製材所の悩みでした。
今の時代、無垢フローリングを全国に出荷されている製材所はこういった木の縮み、収縮に対応している製材所ばかりになってます。
自然乾燥、天然乾燥のみでは永遠にどうすることもできないテーマの1つでもあります。
それでも私はマイナス点以上のプラスな点があると考えて天然乾燥のみにこだわってやっていきます。
続いて、差鴨居の木の動き、反り、狂いによる隙間の写真です。
寸法は 5寸×尺2寸×15尺 です。
これだけ大きな寸法にしてあっても少しだけ隙間ができます。
自然乾燥3年経過の完全天然乾燥材です。
6寸〜6寸5分盤だと中まではなかなか水分が抜けませんからね><
施工してからも徐々に自然乾燥により水分が抜けていきます。
こういった地松の反り、狂いを完全に無くすためには最後に高温機械乾燥もしくは中温機械乾燥をして含水率を20%未満にしなければなりません。
以前は全く出来てなかった、土壁が完成していました。
竹小舞はH様がご自分で竹を伐って、編んだそうです。
もちろん土壁もご自分で塗ったという彼の全てが詰まったご自宅です。
上から埼玉県産西川杉×2、奈良県産吉野松梁丸太、岐阜県産松鴨居の見事なコラボレーションです。
この超赤身勝の奈良県吉野産の地松 丸太梁が一番評判がいいようです。
伐採してからとうに10年くらい経ってると思う。
この子を製材したときが一番堅かったもん(笑)
友人がブログを読んで、一本100万円くらいするん?と質問が飛んできました。
弊社が売った金額はそんな高くないけれど、H様ご本人は一本100万円以上の松だと思っていらっしゃるかも。
だってここまで仕上げるのにどれだけ長い間、自然乾燥させて、どれだけ削って、命を張って、上棟して、そして今がありますからね。
値段なんてものはその人の価値観でどう思うのかであって、一本100万なんて数字を出してくれるだけ、日本の松をそこまで評価してくれたことに僕個人は嬉しく思いますm(__)m
H様にそのことをご報告したら悦んでくれましたね♪
H様がお気に入りの地松 超赤身勝 ドス黒い 肥松系の梁 ここまで色が濃くなってました!
直射日光による松ヤニが噴出して、固まっているのがよくわかります。
この松ちゃんは目細 赤身勝 天然乾燥材ですので間違いなくあと300年以上は生き続けるでしょう♪
だって他の木と比べると色が違いすぎるやん(笑)
可愛いよ可愛いよ、色黒の奈良県産吉野松の肥松ちゃん♪
こんなドス黒い赤身の松、まず見かけないレア松やからね。
最後に群馬県藤岡瓦の経年変化をピックアップ(^▽^)
実は後半は自分の家造りのために勉強してたりw
あと僕が興味があるのは断熱材ですね。
H様は床下はウールブレス。
S様は床下はスタイロフォームで周りはウレタン断熱。
屋根はもちろん瓦にするとして藤岡瓦か三州瓦か淡路瓦か迷うわぁ。
ZEHなど全く興味対象にならんが昔の家は冬が寒すぎるので最低限の断熱は必要ですからね。
家のつくりようは夏をもって旨とすべし by 徒然草 兼好法師
H様邸で学んだのはデカイ家じゃなくてよいから
24坪〜30坪の平屋で2400万〜3600万あたりで考えています。
もっと地松で儲けてお金貯めていつかは・・・夢のマイホームですね。
最後にH様へ 古民家改修のお仕事で遠方へ単身赴任中に私が関東訪問予定時に合わせて帰省してくださいまして、本当にありがとうございました!!
いつ来ても桧、杉、松の天然乾燥材がたまりませんね。
化粧梁の天然乾燥材でこんなドデカイ松をたくさん使ってある新築はなかなか見かけることはないでしょう。
また周りの方の反応を教えて頂く機会を楽しみにしております♪♪
素敵なおうちをご紹介させて頂きまして、いつもありがとうございます。
奥様と娘さんにもよろしくお伝え下さい(^▽^)
山崎木材有限会社 代表取締役 山崎 晃司