2024年05月17日

重要文化財 復元材料 国産地松 天然乾燥材 総赤身 化粧用材 製材

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奈良県産吉野松 自然乾燥材より木取りします。
ホントは2番玉から木取りしたいんだけど、節がダメなので株木から木取り。

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元口側は少し動きがでるでしょう。
目の流れを観てください。
目細材なので節が出なかったね。

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この国産地松も目の流れはよく似ている。
総赤身で無節はなかなか取れない。
日本の松は天然木、自然木ばかりだからね。
自然に生えてる松で枝がない木を探すほうが難しい(笑)

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地松 梁丸太は90%以上の超赤身勝の特殊材。
これから100年〜200年はもちますよ。
小川棟梁いわく、いい松は300年もちますとのこと。
次世代へ繋げるために最良の国産地松 天然乾燥材を納材致しました手(チョキ)

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その他にも特殊寸法の国産地松 総赤身材を木取りしていきます。
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白太は数年間の自然乾燥によって少し色が変わってるね。
大きな節がでないように祈りながら、表面をさらに製材していきます。

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これ以上、表面を製材するとどんどん節が大きくなるので、ここら辺でストップ。
運よく真ん中に節がでていないので、表面の節を外して木取りしていきます。

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横面は節がでてるけど、何とか表面は小節で抑えることができました。
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コチラの奈良県産吉野松は表面が上小節程度におさまったのでホッと胸を撫で下ろします。
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国産地松の総赤身を芯去りで木取りしようとしたら、寸法にもよるけど最低でも末口50cm以上の丸太が必要になってきます。
赤身が張った国産の松の出材自体が年々減少しているから、良材を木取りするのが難しくなってきました。

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重要文化財 復元材料として弊社の国産地松 天然乾燥材 総赤身 化粧用材 特殊寸法の御注文を頂きまして、心より感謝申し上げます!!
posted by 山崎木材(有) at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 社寺仏閣用 地松 天然乾燥材

2022年06月04日

地松 自然乾燥材 挽き直し 賃挽き依頼

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以前にお買い上げ頂きました 地松 自然乾燥材の賃挽きをして欲しいとのご依頼を承りました。
まずは1車目お持ち帰り。

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続いて、2車目。
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弊社工場にてリフトで降ろしていきます。
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盤台に載せ、製材機で挽き直しです。
手で持った重さと反り具合、製材音から自然乾燥3年〜6年モノと推測できます。

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コチラは2m材です。
大きなヒワレも入らずに美しく乾いているのがわかります。

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挽き直した地松製品、もちろん全て天然乾燥材です。
仕上がり寸法より6mmアップで製材挽きしています。
元口(木の根っこの方)からの写真。

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末口(木が生えてる上側 枝がいっぱいついてる方)からの写真。
木は枝が伸びながら成長していくのですから、実は節(枝)がない木のほうが不自然だったりします(笑)
無地材や無節材というものは自然界 天然林の世界ではなかなかお目にかかれるようなものではないんですね。
勘のいい読者なら杢目より奈良県産吉野松であることがお分かりになると思います。

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赤身が多い地松材ばかりだったので、帯鋸がキンキン鳴ってメチャクチャ堅かったです。
高温(100℃)や中温(60℃〜70℃)乾燥機で7日〜15日程度で無理やり水分と樹脂を外に飛ばした地松材とは強度も長持ちさも全然違う結果になることはもはや説明する必要もないでしょう。

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帯鋸をスッと通そうとすると日本の松の堅さ(特に節合い)で帯鋸が振ってしまう(真っ直ぐ製材できない)ので、ユックリユックリと製材することを心掛けました。
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総赤身や赤身勝材ばかりです(^▽^)
上にある大きな角材は余った地松材です。
伐り口を見ただけでも長年自然乾燥させてあったことがわかります。

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弊社トラックへ積込です。
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日本国内で育った 国産松 総赤身材〜赤身勝材 はとても美しいですね( ´艸`)
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コチラの地松 天然乾燥材 総赤身材〜赤身勝材は近畿地区の社寺仏閣用材としてご使用頂きます。
弊社の地松 天然乾燥材をお買い上げ頂きまして、心より御礼を申し上げますm(__)m
posted by 山崎木材(有) at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 社寺仏閣用 地松 天然乾燥材

2022年05月21日

奈良県産 吉野松 赤身勝 巨大原木丸太 長さ20尺(6m材) 末口 尺9寸(約570mm) 大割り 製材

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重さ2トン以上もある立派な日本の松を本木に構え、一面ずつ製材していきます。
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巾が400mmほどでましたね。
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ひっくり返して、タイコ挽きに製材します。
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一周まわして、下板から製材します。
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下板から製材することで地松のおよその曲がりを把握することができるんですね。
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最後に天板を製材して四方挽きにします。
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日本の松は多少の曲がりがあるので、天板を挽く際は面をだしすぎないことを念頭に置いて製材しています。
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「外側は目詰みの松ちゃんやけど、芯目がそんな細かくないから割ったときにはそれなりに大きな節が登場するやろね。」今の段階で予言しておきます(^▽^)
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本木に戻して、割っていきます。
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長さ6mの巨大な国産松はグリーン材でもとても堅いのでヤーを2本打ち込みました。
ヤーを打ち込んで隙間をつくらないと帯鋸が止まってしまう恐れがあるからね。

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上手に割れました〜♪(モンハン風)
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心の中では無事に割れるかいつもドキドキですよ(笑)
一番最後、割れた瞬間に松の木っ端が顔に飛んできて、目をケガした経験もありますしね。

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自分が思っていたより木裏の節は大きくなかったです、ラッキー♪
もっとでかいカタカナの  のような節合いを予想していたからね。

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木取りできる寸法を記載しておきます。
地松の尺5寸(約450mm)の平角材はこのような太くてほぼ直材の原木丸太からしか木取りできないんですね。

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平角材がデカすぎて、自動搬送機を回転させても動かないぜ。。。( ̄▽ ̄;)
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左側に押せば何とか動きそうな予感。
約700kgの重さやから、さすがにリフトで押しましたね。

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無事にリフトの爪の上に移動できたので一安心。
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大きさが一際バカでかくてニヤけてきます(笑)
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下にある地松材 カネ無地は以前のブログにてご紹介した材です。
割れ止めを塗って、倉庫内にて数年間の自然乾燥により徐々に含水率を下げていきます。
http://jimatsuyama.sblo.jp/article/189434884.html

無節でも赤身が少なかったり、赤身があっても大きな節(枝)があったりですが、ブログ読者の皆さんが思っているよりも日本国内にはまだまだ大きな地松があるんですね(^▽^)
posted by 山崎木材(有) at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 社寺仏閣用 地松 天然乾燥材