2016年11月02日

アンサーブログ

ある日ブログのアクセス解析を見ていたら知らないアドレスからの訪問者があったのでURLを貼り付けて飛んでみました。
(一社)天然住宅の田中優様の「住まいと森のコラム」第45回 木材に要注意 というページでした。
NHK凄ワザ番組内で弊社の地松 天然乾燥材を使用した対決番組をご覧くださっていたようで、継ぎ手のことも詳しく取り上げてくださっておりますので 第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議 も必見です!
田中様、弊社のブログを取り上げてくださいまして、本当にありがとうございますm(__)m


音楽でアンサーソングとあったようにたまにはアンサーブログという試みも面白いかなと(笑)
天然住宅様のこちらのサイトと合わせて読んでいただければ幸いです。
http://tennen.org/yu_column/akamatsu.html

「写真を見る限りアオカビの色が見えるので、防カビ処理していない安全な木材だ」
丸太梁のケースでもよくあるのですが木は含水率が高いと梅雨時期には必ずカビが発生します。
伐り旬の悪い丸太であってもタイコ挽きにしてからドボンと丸太ごと防カビ材につける業者もいます。
冬伐り材だと絶対にないとは言い切れませんが伐り旬が悪ければ悪いほど、上棟してからテッポウムシが穴をあけるなんてこともあるでしょう(地松だけじゃなく米松でも虫が穴をあける可能性はあります)
ここ近年では自然乾燥させたアオ入りの地松 丸太梁を堂々と上棟写真でお使いくださっている社寺建築業者さんも増えたので、私自身はそこまでアオカビに神経質にならなくなりました。
少々のアオはあって当たり前の顔しながら化粧梁の場合は黒か茶に塗装するか、漂白で白くするかをご提案させていただいております。

自然乾燥、天然乾燥の場合は一年目の梅雨時期が一番の難関になります。
昔は現在ほど温暖化ではなかったですし、通気性を良くしながら巨大な扇風機をかけっぱなしにしたり、桟木の入れ方一つでも工夫しながら、より水分が抜けていく方法を各自模索しておりました。
晴天の日は外に出して日陰で乾燥させて、雨の日は中に入れるのは当たり前として
収縮率の違いからひび割れが極力こないようにワレ止めやボンドを塗りたくるなど。
天然乾燥の需要低下によってここ近年の製材屋ではほとんど見かけない作業かもしれません。
ボンド塗って機械乾燥機に入れて、すりなおしてオシマイですからね。

「木材のヒビは知られないようにするのが普通だろうが、ヒビを芯持ち材(木材の芯が入った木材)の自然乾燥の証拠として誇っているのだ」
建築業界や木材業界では常識の自然乾燥による芯持ちからのヒビ割れ。
残念なことにまだまだ一般消費者の方には全くといっていいほど浸透していません。
その中で一般消費者の方々に少しでもヒビ割れの理解を求めるために一体私に何ができるのか?
有名なお寺や神社で使われている国産材 天然乾燥材の写真を載せるのが一番早いかなと写真を撮りまくっています(笑)
リフォーム現場でもそうですが桧の化粧柱以外の隠れているところはヒビ割れ入ってる木材を使ってありますからね。

昔と違って反り狂いが一切許容されない時代になってしまったので、内部割れしている見た目はまともに見えるKD材、今もなお普通に流通しています。
香りも強度も長持ちも全然違うのに・・・。
このあたりはJASにも問題があります。
2020年から義務化される高気密高断熱住宅ですと少しの反りや狂いも暖気や寒気を逃がしてしまうことになりますので、反りや狂いが少ないとされる国産ヒノキの天然乾燥材ですら一般住宅ではほとんど使用されなくなるでしょう。

http://tennen.org/
最後に天然住宅さんのHPを読ませていただくと多くのこだわりがあります。
木材乾燥のこだわりについてというページには高温乾燥木材は使いませんと記載されています。
断熱材グラスウールに関しては写真をアップして壁内結露の可能性を指摘しています。
たまにリフォーム現場で見かける光景です。
あくまで室内と室外の温度差が大きいケースで発生するので必ず結露するわけではありません。
ちなみにうちの家はグラスウールですが屋根裏に上がっても全く問題ありませんでした。
オール国産材の天然乾燥材ですので夏場は涼しいですが冬場は寒いので室内と室外の温度差がそこまでないんでしょう。

あとはシックハウスアレルギー対策として化学物質の危険性を伝えています。
今のハウスメーカーのお家はほとんどが化学物質で造られたものですね。
こういった化学製品を基本的に使わないお家こそがまさしく自然素材を使った天然住宅であって、もっともっと世の中に浸透していくことを私も願っております。
posted by 山崎木材(有) at 19:00| Comment(0) | NHK 超絶凄ワザ!
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