2016年04月29日

大工ワザ 世界頂上決戦! 日本VS.ドイツ

2016 4月末 凄ワザ 005.JPG
最初のくだりで地松の丸太梁の映像からスタートでした。
国産松の芯持ち材を使用しているので自然乾燥による干割れ(ひわれ)が入っているのが確認できます。

2016 4月末 凄ワザ 008.JPG
写真を見ながら少し解説させていただきますと、梅村宮大工様とアクセル宮大工様がノコギリで切っている国産アカマツは両方とも同じ木となります。
今回は番組上20センチ角という極太アカマツ(国産松)しかも3年以上自然乾燥させてあるものという条件付きでしたので、4mの大きな平角材を3本製材した結果、番組で使用していただいた1本しか上手に乾燥しているアカマツがとれませんでした。(一応予備でもっていたものはこれよりも少し乾燥度が甘いアカマツでした)
結果的に4m材を半分に切ったものがこの対決に使用されております。
ちなみにこれが15センチ角だと極端に作りやすさが変わってくるのは建築関係者の方ならご理解して頂けるかと思います。
アクセルさんに関しては打ち合わせの段階で地松 天然乾燥材の堅さを入念にチェックされていました。実際にその材木に触れてみて、木に合わせた鋸と目立てで対応するとおっしゃっていたので、対決結果ではそれが顕著に出てしまったように思えます。
欅(ケヤキ)ほど堅くはないですが地松 天然乾燥材は杉、桧、米松よりは間違いなく堅い材木ですから。

2016 4月末 凄ワザ 013.JPG
続いて、私が見ていて一番ワクワクした継ぎ手の強度対決です。
専門家試算の0.9tとは杉の天然乾燥材だったのか、または国産アカマツの人工乾燥材(機械乾燥KD材)だったのか一体何を元に試算されたのかを表示して欲しかったのが正直な気持ちです(笑)
結果は約1.0tの荷重に耐えられる金輪継と栓の工夫がまさしく凄ワザでしたね!
大工ワザの凄さを実際にテレビで観ることで継ぎ手の力強さ、伝統構法の凄さを知っていただく良い機会になりましたね♪
NHK担当ディレクター様 番組内にて日本のアカマツ 天然乾燥材にスポットをあててくださいまして、誠にありがとうございます!
ディレクター様がおっしゃられた言葉ですが、今回のテーマでは主役は実際にモノ造りをされる伝統技術を培ってきた宮大工様であって地松ではありません。
例えどんな国産材であっても冬伐りで良質な目細で赤身勝な天然乾燥材を腕の良い経験豊富な宮大工様に手刻み加工していただくことであれだけの力強い強度を誇るモノが出来上がるのですから!

2016 4月末 凄ワザ 014.JPG
結果的には斜めと真っ直ぐの継手の作り方と栓の入れ方の違いでアクセルさんのほうが驚異の1.37tの耐久力の数値がでて正直驚きましたね〜。
実際は木の目合い、節合い、自然乾燥の年数(厳密には含水率)によって多少の強度誤差はあるものの約0.37tという大きな差は木の違いだけでは絶対に出ない数値です。

一応補足としましては国産アカマツを数年間(3年〜7年)天日干しにて自然乾燥させた材ゆえの数値でして、今主流の国産アカマツ 人工乾燥材(機械乾燥KD材)だと上記の強度数値は絶対に出ないと断言しておきます。
番組内で国産アカマツ 天然乾燥材 自然乾燥材と明言してくれるかを私は注目していたわけですが残念ながら最後までありませんでした。


学者棟梁の異名をとった東の故田中文男棟梁様のことを少し調べさせていただきました。
関東の宮大工様のことは無知なもので誠に申し訳ございません。
番組を通じて風基建設様のような関東地区の数々の重要文化財を復元されている宮大工様と繋がることができてとても嬉しく思っております。
あくまで私の想像の範疇にすぎないかもしれませんが、風基建設 梅村宮大工様が今回の対決内容に国産アカマツ 天然乾燥材のご使用をNHK側に助言してくださったのかもしれませんね。
プレカットが全盛になってからは人工乾燥材(機械乾燥KD材)が主流となってしまったので、2016年現在 国産松専門 自然乾燥専門 天然乾燥専門のカテゴリーでくくってしまうと全国でわずか2社となっているのが現状です。
含水率20%以下条件が必須で国産赤松 人工乾燥材(機械乾燥KD材)でもOKとなれば地松専門店で全国6社ほどに増えますので弊社まで来なくてもどこにでもあると思います(笑)
そういった状況ですので京都 平安道場 二条城などの世界遺産や重要文化財の復元材料としての地松 赤身勝 天然乾燥材の納材実績があるわけです。
論より証拠ということで2016年度 平角材として製材し終えて自然乾燥3か月目の国産アカマツの新材をご覧いただいてブログを終わりにしたいと思います。

2016 4月 H様分 K様分 079.JPG
松食い虫にやられていない国産アカマツ 4m 末口Ф500を割ったものです。
2016 4月 H様分 K様分 081.JPG
元口と末口の芯と芯で割って数年間自然乾燥させてから、納材前にもう一度挽き直しをかけます。
2016 4月 H様分 K様分 083.JPG
3年〜10年スパンで販売していくとても気の長いお仕事となります(笑)
自然乾燥させていくことで木は強くなっていくんですから、自然のまま待ちましょうよ。
何といっても一番エコなのが自然乾燥ですから♪
posted by 山崎木材(有) at 21:41| Comment(0) | NHK 超絶凄ワザ!
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